2014年にXcoinとして誕生、Darkcoin(ダークコイン)、DASH(ダッシュ)と改称された仮想通貨で2017年に入り価格も急上昇しています。
仮想通貨は様々な種類が出てきていますがDASHは比較的、歴史の古い仮想通貨と言えます。
発行枚数は2200万枚でビットコインよりも200万枚多くなっていますね。
ビットコインの機能を基本に機能の付加や改善がされたものがアルトコインといえますが、ダッシュには取引スピードの速さ、匿名性などに特徴があります。
DASHは214年、Xcoinとしてリリース。1月18日にリリースされますが翌月28日にDarkcooin(ダークコイン)に変更されます。そして、2015年3月25日にDASH(ダッシュ)に改称し現在に至ります。
理由は明確になっていませんが変更や改称を繰り返したのは、ダークコインというと名称としても印象が良くないこともあってでしょう。
ダッシュには以下の3点の特徴やポイントがあります。
1つずつ詳しくみていきましょう。
仮想通貨の代名詞的な存在のビットコインはブロックチェーンとい仕組みで取引履歴が全て公開されます。もう少し簡単にいうと誰がどこに送金したかなどがわかるようになっています。一対一で送金などの履歴が残ります。
もちろん、暗号化されたアドレスで記録されていますので個人情報がわかってしまうことはありません。
ダッシュの場合は少し違います。ブロックチェーンはどのアドレスからどのアドレスへ送金されたかを記録しますが、ダッシュは送金側(送信者)と受け手(受信者)の間にクッションがあります。
イメージとして、幾人か送信者のコインを一度プールする場所があってごちゃ混ぜにしてしまします。ごちゃ混ぜになったコインを相手へ送る流れとなります。送信者同士のコインをごちゃ混ぜにすることで履歴を外部からみることができない仕組みになっています。
そのような方式をcoinjoin方式と言い、複数対複数のやりとりをする取引方法となっています。匿名性の高いコインであることから価格を順調に伸ばしていると言えますね。
ダッシュの取引はインスタントセンドという仕組みで驚異的な取引スピードを実現しています。1回の取引にかかるスピードは1秒ほど。ちなみに、ビットコインの場合、5分から10分程度ですのでダッシュの取引スピードの速さはかなり優れていますね。
このスピードを実現させているのはマスターノードと言って承認作業を一任させていることが理由です。噛み砕いていくと、ダッシュを保有し取引に参加している人のパソコンの中から作業をするパソコンを選ぶということです。
マスターノードの権限を得るには1000DASH以上を担保にし、24時間サーバーを動かすことが可能などの条件を満たすことが必要です。承認作業を行うと手数料の45%を報酬として得ることができる仕組みになりますね。
ちなみに、仮想通貨ではマイニング(取引作業など運用のお手伝い)の半減期があります。マイニングでの報酬が半減してしまう時期です。4年に1度の周期になりますが半減期になると市場の供給量が減少するので希少価値が高まります。
そうなるとその仮想通貨の価格が上がる可能性が高まります。
ダッシュの送金や受け取りをしやすくする公式ウォレット。ダッシュが匿名性の仮想通貨であることなどを理由に何度もアップルから審査で落とされていました。しかし、アップルが認め、ウォレットをアップルストアでリリースされました。仮想通貨の公式ウォレットがアップルストアでダウンロードできるのは非常に少なくなっています。
これら以外にも中国の大手取引所のHoubiへの上場。デビットカードのように利用できるシステムの利用、20種類以上の国際通貨で購入可能のサービスと提携。サービスは着実に広がっていますよ。日本ではまだまだ流通量が少ない仮想通貨ですが海外では決済方法の1つとして実際に使われ始めています。
先ほど、ダッシュのメリットで「匿名性が高い」と紹介しました。しかし、Monero(モネロ)やZcash(ジーキャッシュ)などに比べるとそこまで匿名性は高くありません。ダッシュの場合、送金先と送金元のつながりがわからないだけです。
ダッシュの送金先と送金元のつながりというのも同時にいろんな人が決済をしない限り匿名性が上がらないことも事実です。
モネロの場合、送金元、送金元と送金先のつながりがわかりません。ジーキャッシュは送金元、送金先、送金情報の全てにおいてわかりません。ダッシュの匿名性の高さはビットコインのようなブロックチェーンの仕組みに比べて高くなるという認識にとどめておきましょう。
ダッシュのような匿名性の仮想通貨は犯罪に利用されやすい側面があることも覚えておきましょう。匿名性が上がるということはコインの流れがわかりにくいということ。
個人情報は守られる取引の仕組みですが、同時に、犯罪者の個人情報も守ってしまうということになるのです。薬物取引などの違法な取引に使われたり、マネーロンダリングにも使われやすくなります。場合によって取り扱いを規制する可能性も出てくるわけですね。
ダッシュの価格は2017年12月現在、118,000円前後を推移しています。時価総額は8,700億円ほど。時価総額では仮想通貨の7番目に位置しています。2017年の1年間でみてみると50倍くらい価格が上昇。
仮想通貨市場全体に言えることですが2018年2月ごろから盛り上がる可能性があるとみられています。その流れに乗ってダッシュも値上がりの予想が多くなっています。
仮想通貨自体に大手企業が参入したり、出資するなどの流れは値上がりにつながります。投機的に考えるのならば早い段階で購入することが望まれますね。
ダッシュに関して1つ頭に入れておきたいのは2018年6月に「DASH Evolution」がリリースされること。これは簡単に言えば、ダッシュを利用するプラットホーム。
ネットバンキング機能やコインの売買などが自由にできるマーケットプレスなどが融合されています。ダッシュの機能を企業が利用することも可能。ウォレットに預けたコインには金利もつけ、銀行と変わらないサービスを受けることもできるようですね。
リリースされれば注目度も高くなり値上がりも考えられます。ダッシュの時価総額にも当然影響が出てくると考えられますので2018年の6月、もしくはその前から注目しておくといいでしょう。
2017年の5月から6月にかけて仮想通貨の高騰がありました。イーサリアム、リスク、オーガ、ジーキャッシュなどのメジャーな仮想通貨が高騰しています。しかし、その後、大きな下落に見まわれました。
その動きの中、ダッシュは大きな下落もなく安定した価格上昇を見せています。知名度も上がってきていますし、DASH Evolutionのリリースも絡めどのような変化を見せていくかが楽しみな仮想通貨です。
ダッシュを購入できる国内の取引所は「coincheck(コインチェック)」のみになっています。登録はフェイスブックのアカウントを持って入ればすぐに登録が済んでしまいます。
海外の取引所なら、Poloniex(ポロニエックス)、Bittrex(ビットレックス)での取り扱いが可能。
さらに、DASH公式サイトからウォレットをつくることでダッシュの購入が可能となっています。