[18年02月更新] Ethereum/イーサリアム(ETH) - CCらぼ-ビットコインや仮想通貨、仮想通貨取引所の初心者向けメディア

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Ethereum/イーサリアム(ETH)

2018.02.20 更新

仮想通貨に投資をしてみたいけれども、仮想通貨ごとの特徴や将来性がわからないからと、迷ってしまう方が多いのではないでしょうか。
すでに多くの取引所に上場されているイーサリアムは、種類が豊富な仮想通貨のなかでも、ビジネスへの活用ができるという点で注目を集めています。
そこでこの記事では、イーサリアムの概要と特徴、実際に購入できるオススメの取引所について紹介します。

イーサリアム(Ethereum)の概要

仮想通貨といえばビットコインが有名ですが、イーサリアムは2017年12月時点で、ビットコインに次いで時価総額が高い仮想通貨でもあります。

2017年12月25日時点で、仮想通貨全体の時価総額は61兆円を超えています。
そのうち、もっとも高いビットコインの時価が26兆円で、全体の約42%を占めています。
そしてイーサリアムの時価は約8兆1千億円で、仮想通貨全体では第2位の14%にあたります。
(参考サイト:Cryptocurrency Market Capitalizations https://coinmarketcap.com/

仮想通貨は、人々のからの人気がたかまり、買い求める人が多いほど価値が高まるものです。
つまり、イーサリアムは現時点でビットコインに次いで価値がある仮想通貨だと言えます。
ではなぜイーサリアムは、数々の仮想通貨の中でも人気が高いのか、その理由を説明していきます。

イーサリアム誕生の歴史や経緯

イーサリアムは、2013年に「ヴィタリク・ブリテン」という人物によって開発され、2015年7月に実用化された仮想通貨です。
イーサリアムは今でもビジネスなどに活用されている仮想通貨ですが、開発当初から4段階のアップデート(機能追加)が予定されていました。
2017年12月時点では3段階目の途中まで完了していて、アップデートのたびにイーサリアムの利便性が高まるため、価格が高騰する傾向があります。

また、イーサリアムでビジネスのためのアプリケーションを作成するEEA(Enterprise Ethereum Alliance)という組織があり、世界有数の金融機関であるUBSや、日本でもトヨタや三菱東京UFJ銀行など、500以上の企業や技術者が参加しています。
つまり、ビジネスにおいての実用性がとくに注目されている仮想通貨であると言えます。

なお、イーサリアムはトラブルによって「イーサリアム クラシック」という仮想通貨に分裂したことがあります。
仮想通貨の取引所には「イーサリアム」と「イーサリアム クラシック」という仮想通貨がありますが、この二つは別のものなのです。
この経緯については、イーサリアムのリスクとして後ほど詳しく解説します。

イーサリアムの特徴や差別化のポイントとメリット

イーサリアムの特徴や他の仮想通貨との差別化ポイントは、「スマートコントラクト」と「プラットフォーム」です。

スマートコントラクト

仮想通貨はブロックチェーンという技術を使って、「誰が誰に、いくら送金したのか」というような仮想通貨の取引記録を完全に記録することによって成り立っています。
スマートコントラクトは、上記のような取引履歴に加えて、「契約内容」を記録してくれる機能を意味します。

通常、お金のやりとりが発生するときには、「Aさんが100円を支払って、Bさんがおにぎりを売る」というようにお金と何かの交換が行われます。
スマートコントラクトに保存される「契約」とは、このようなお金を支払ったことにたいする対価のことを指します。

金銭のやりとりがある場合、かならずそこには契約が付随します。
お金のやりとりとともに契約の内容や履歴についても完全に記録されるので、ビジネスシーンでの契約締結や契約処理の手間が省けるというメリットがあるのです。

プラットフォーム

イーサリアムは、正式には通貨の名称ではありません。
スマートコントラクトの技術をつかって、さまざまなアプリケーションを動作させるプラットフォームのことなのです。

たとえば、「1ETH(イーサリアムの通貨単位)を支払えば、楽曲をダウンロードする権利がもらえる」というようなアプリケーションをイーサリアムでは作れます。
そして、そのプラットフォーム上で使える仮想通貨のことを「イーサ」と呼びます。

厳密に覚える必要はありませんが、イーサリアムはこのようにさまざまなアプリケーションが開発されることによって活用されていく仮想通貨なのです。

イーサリアムのデメリットとリスク

イーサリアムは、さまざまなアプリケーションを開発するために、柔軟性が高いという特徴があります。
そのおかげで開発がスムーズに進むというメリットがある代わりに、ハッキングなどをされてしまう脆弱性があるのです。

先に触れたとおり、イーサリアムは「イーサリアムクラシック」という仮想通貨に分裂したことがありました。
「DAO事件」と呼ばれるこのトラブルでは、「THE DAO」というプロジェクトがハッキング被害にあい360万ETH(約65億円)を盗まれてしまったのです。

この事件への対処としてイーサリアムは、簡単に言えば「ハッキング被害を巻き戻して無効化する」という選択をしました。
しかし、本来仮想通貨は「一度行われた取引はすべて記録されて巻き戻されない」という信頼によって成り立っているものなので、反対する人々もいたのです。
その結果、反対派によって「イーサリアムクラシック」が誕生しました。

この事件はイーサリアムの脆弱性を知らしめることになり、事件直後はイーサリアムの価格も暴落しました。
つまり、「便利な代わりにセキュリティリスクがあり、その影響で価格が変動する可能性がある」というのがイーサリアムの弱点なのです。

イーサリアムの現在の価格、時価総額

イーサリアムの価格は、リリース直後の2015年7月時点では1ETH=約300円でした。
そして2017年12月25日時点では、約82,000円になっています。
2017年1月時点で1ETH=約943円だったので、1年間で約87倍に価値が跳ね上がったということです。


※2017年のチャート推移(出典:CoinGeko https://www.coingecko.com/ja/

ちなみに、ビットコインは2017年1月から12月までの間で約14倍に高騰しています。
仮想通貨市場自体が盛り上がっているという面があるとはいえ、イーサリアムはこの1年間で人気がさらに加熱した仮想通貨であると言えます。

イーサリアムの2018年の動向、注目点

イーサリアムの特徴であるスマートコントラクトは、契約が重視される取引においてとても便利なシステムです。
企業間の商習慣にも馴染みやすいイーサリアムは、今後さらに価値が高まる可能性が高いとされています。

その実例として、イーサリアムの価格は、2017年12月12日時点で1ETH=約55,000円でしたが、19日には1ETH=約98,000円まで高騰しています。
これは、UBSという世界有数の金融機関が、カウンターパート(取引相手)のデータ照合にイーサリアムを活用すると発表したからだと言われています。

このように、イーサリアムはさまざまな用途で企業に活用される可能性があります。
今後もイーサリアムの価値を付加するような大きなニュースが入ったら価値が高騰する可能性があるということなので、イーサリアムを活用するというニュースを注視しましょう。

イーサリアムを購入できる主な取引所等

有名な仮想通貨ほど多くの取引所で扱っていて、実際にイーサリアムは多くの取引所で購入できます。
そのなかでも、イーサリアムを取り扱っているオススメの取引所を紹介します。

Coincheck(コインチェック)

https://coincheck.com/ja/sessions/signin

国内の取引所のなかでももっとも多くの種類の仮想通貨を取り扱っています。
仮想通貨の投資に興味があるかたは、今後イーサリアム以外の通貨への投資も検討する可能性が高いので、Coincheckへの登録をオススメします。

bitFlyer(ビットフライヤー)

https://bitflyer.jp/ja/

日本国内の最大手といわれる取引所です。
運営企業への信頼が高いので、仮想通貨の取引に不安がある初心者の方にもオススメです。
ただし、仮想通貨の売値と買値のスプレッド(価格差)が大きいという弱点があります。
短期的に売買してしまうとスプレッドによって損をしてしまう可能性が高いので注意が必要です。

Zaif(ザイフ)

https://zaif.jp/

Zaifはイーサリアムを取引する時の手数料が安いという特徴があります。
また、スプレッドの幅も少ないため、短期的な取引で利益を得たい方にオススメです。

イーサリアムはビジネスへの活用が期待される仮想通貨

イーサリアムは、スマートコントラクトという機能を備えていることによって、今後もビジネスへの活用が期待される仮想通貨です。
現在では技術的な魅力よりも投機的な魅力が勝っている仮想通貨市場ですが、イーサリアムは実社会での活用が期待されるため、さらに価値が高まる可能性が十分にあると言えます。

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