[18年04月更新] Lisk/リスク(LISK) - CCらぼ-ビットコインや仮想通貨、仮想通貨取引所の初心者向けメディア

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Lisk/リスク(LISK)

2018.04.02 更新

アルトコインは現在1300を超える種類があり、そのほとんどは海外取引所でしか購入することができません。

その上でビットコインやイーサリアム、リップル等の有名通貨と比べるとまだまだ時価総額が少なく、伸びしろが大いにある通貨と言えます。

Liskは、「ビットコインやイーサリアムで仮想通貨の扱い方はわかった、次はもう少し大きなリターンが望めるような通貨を仕入れたい」と思っている方に最適な通貨でしょう。

ちなみに英語の「risk」とは関係がありません。

Lisk(リスク)の誕生の歴史や経緯

Liskは2016年5月24日に、Max Kordekという方が始めた仮想通貨です。

Liskはイーサリアムと同じ分散型アプリケーションプラットフォーム(DApps)のプロジェクトです。

DAppsは仮想通貨初心者ですとちょっと難しい単語ですが、ようはAmazonやFacebook等の従来のアプリケーションは、それぞれのサービスを展開している会社が100%管理しているの
に対し(これを集中型アプリケーションと呼んでおきます)、DAppsは中央に管理者のいないアプリケーションを作成できます。そのための開発プラットフォームです。

このLiskを開発すると発表した時、ビットコインで資金を募ったんですが、ほんの一瞬の間に10億円を調達してしまったことは有名な話です。

今でこそICOで数十億円を数十秒で集めたとかいう話は聞きますが、当時は今ほど仮想通貨界に熱が上がっていたわけではなかったことを考えると、10億という調達額は驚くべき数字です。

他の仮想通貨との違いや差別化のポイント、メリット

「同じDAppsならイーサリアムでもいいじゃないか」と思われているかもしれませんが、当然別のプロジェクトとして動いている以上、そこに差別化されたメリットが存在します。
いくつか取り上げてみます。

開発が容易

Liskの開発にはJavaScriptが使われています。

これはフロントエンドプログラマーなら世界中誰もが利用しているプログラミング言語なので、イーサリアムで利用しなければならない新しい言語を覚える必要がありません。

ちなみにイーサリアムではSolidityというイーサリアム専用の言語でスマートコントラクトをプログラムする必要があります。

サイドチェーン技術の採用

Liskはサイドチェーンと呼ばれるチェーン上にスマートコントラクトコードを書き込みます。

イーサリアムではメインチェーンにスマートコントラクトコードを記述するので、イーサリアムを利用するアプリケーションが増えると、スケーラビリティの問題が浮上し、送金の遅延が発生します。

CryptoKittiesというイーサリアム上で動作するゲームの人口が爆発的に増えた時、イーサリアムのトランザクションが処理しきれず、送金遅延が発生した上に手数料が非常に高くなってしまった時期がありました。

これはまさしくイーサリアムの全てのアプリケーションがメインチェーン上で処理されるからです。

Liskの場合は各Dappにサイドチェーンを設け、それぞれのスマートコントラクトコードをそれぞれが持つサイドチェーン上に書き込むので、例えばCryptoKittiesのような非常に沢山のトランザクションを発生させるアプリケーションがあっても、他のアプリケーションには影響が出ないようにすることができます。

デメリット、リスク

上述した内容だけを見ると、イーサリアムより非常に優れているように見えますよね。

しかし、Liskを保有する場合は気を付けなければならないこともあります。

イーサリアムの進化

ほぼ全ての仮想通貨に言えることですが、イーサリアムはまだまだ開発が進んでいます。

イーサリアムはそのプロダクトがローンチされた後、さらに4段階のハードフォークを行うことを明言しています。

それが次の4つです。

  • フロンティア(frontier)
  • ホームステッド(homestead)
  • メトロポリス(metropolis)
  • セレニティ(serenity)

現在、フロンティア、ホームステッドが完了しています。

メトロポリスの中で更に2段階に分かれており、1つめのビザンティウム(byzantium)は完了しており、残りは2つめのコンスタンティノープル(constantinople)と、最終ハードフォークのセレニティのみとなっています。

コンスタンティノープル、セレニティの具体的な詳細はまだ出ていませんが、主に変更される予定になっているのは次の内容です。

  • コンセンサスアルゴリズムをPoSに変更
  • 匿名性の実装
  • スケーラビリティ問題の解決(1ブロック辺りの生成時間を15秒から4秒にする等)

Liskも開発が進むにつれより良くなっていくはずですが、イーサリアムもそれに負けじと強くなっていきます。

とはいえ恐らくDAppsの市場はとてつもない大きさになるので、アプリケーションの性格から、利用されるDAppsを自由に選ぶようになるのではないかと思います。

その場合はイーサリアムもLiskも両方とも成長していくでしょう。

DApps系プロジェクトの競争

現在、ビットコインの性能を遥かに凌駕する決済用通貨が多く登場しています。

そして、これはDApps系コインでも同じことが起こっています。

例えばNEOやAeternityがそれにあたります。

NEOは中国版イーサリアムと呼ばれていますが、ただの模倣ではなく、「イーサリアムキラー」とも呼ばれています。

イーサリアムを始め、他の仮想通貨の良い点を吸収しており、その中にはオーガーの市場予測機能が含まれています。

Aeternityはモバイルに特化されたDAppsを構築しようとしているプロジェクトで、スマートフォンですらマイニングを可能とする「Cuckoo Cycle」というコンセンサスアルゴリズムを採用しています。

更に後発であるメリットを生かし、オフチェーン技術や市場予測等を組み込んでおり、イーサリアムが問題としているスケーラビリティ問題を既に克服しています。

これらの通貨とどう渡り合っていくかが、Liskの今後を左右していくことになるでしょう。

現在の価格、時価総額

現在のLiskは1枚あたり約2,400円で、時価総額は約2800億円で、時価総額ランキング21位です。

ちなみにイーサリアムが3位、NEOが12位、Aeternityが81位です(原文執筆時点)

Liskの2018年はどうなる?

2018年のLiskのイベントは以下の通りです。

  • 2018年2月20日:リブランディング
  • 2018年Q1:モバイル・デスクトップ用アプリリリース
  • 2018年4月:SDKリリース
  • 2018年7月:分散型取引所開設予定

この中で一番インパクトがあるのは、4月SDKリリースでしょう。

SDKはソフトウェア開発キットのことで、これがリリースされるということは、今のイーサリアムと同じように、Lisk上で動くアプリケーションを作れるようになるということです。

つまり2018年、Liskはとうとう動き出します。

Liskを購入するのにオススメな取引所は?

Liskを購入するならcoincheckがオススメです。

海外の取引所でも購入できないことは無いですが、coincheckだと日本円で直接買うことができるので、やはりお手軽です。

海外取引所だとビットコインやイーサリアムを一度購入して、送金してからじゃないと購入できないので、少し面倒です。

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