[18年04月更新] NEM/ネム(XEM) - CCらぼ-ビットコインや仮想通貨、仮想通貨取引所の初心者向けメディア

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NEM/ネム(XEM)

2018.04.02 更新

マイニングではなくハーベスティングで生成する仮想通貨

ビットコインのブロックチェーンという技術の問題点を克服するという目的から誕生したNEM。

NEMは「New Economy Movement」が正式な名称です。

日本語でいうと「新たな経済の動き」となります。マイニングではなくハーベスティングで生成する仮想通貨。ビットコインの欠点を補う、注目の仮想通貨です。仮想通貨の単位は「XEM(ゼム)となっています。」

誕生の歴史や経緯

NEMが誕生したのは2015年3月31日。開発に日本人がいたことで日本でも注目される仮想通貨になります。そのため、東洋、特に日本やマレーシアで幅広く利用されるようになりました。

また、中国で最大とも言われるチャットアプリの「wechat(ウィチャット)」での取引が可能になると報じられ手から、中国を中心とした東アジアや東南アジアでの盛り上がりが出てきている仮想通貨でもあります。

冒頭でも紹介したように、新たな経済の動きを目指したネムは金銭的な自由や分散、平等、連体感というビジョンを掲げ始まったのが仮想通貨のネムです。

他の仮想通貨との違いや差別化のポイント、メリット

1.ハーベスティング

ビットコインや他の仮想通貨との大きな違いはマイニングではなくハーベスティング(収穫)によりネムを生成します。ビットコインなどはマイニングをすることで報酬がもらえますがネムの場合、承認作業をする必要なく報酬をもらうことができます。具体的に1万XEMを保有していればハーベスティングできるようになります。

ネムを利用するときに、取引が正当だという証明のために手数料を支払って利用します。ネムの手数料がネットワークに参加している人に分配される仕組みですので、より公平な報酬獲得ができるわけです。しかし、1万XEMを保有しているだけでは報酬は発生しませんので取引頻度も重要になります。

ビットコインの場合、マニング集団など技術を持った人に報酬が独占される傾向にありました。もともと富がある人がさらに資産を持つ仕組みになっているとも言えます。報酬の独占化、マイニングの中央集権を防ぐという意味でネムは魅力的な仮想通貨と考えられます。

2.価値の安定

ネムは発行する時に1500人に配ることで発行されました。市場の発行枚数も8,999,999,999XEMで決まっています。新たな発行もないため、価値は下がりにくいと考えられています。マイニングで新たなビットコインを報酬として得るわけではなく、承認して欲しい人が承認者に手数料を支払う仕組みが発行枚数を固定できる仕組みです。

3.セキュリティの高さ

ネムのセキュリティには「EigenTrust++」というアルゴリズムが適用されています。これはブロックを承認するパソコンを評価するシステムで不正にハーベスティングをする者がいないかを取り締ります。

4.知名度の高さ

開発グループに日本人がいるとのことでネムは知名度をあげています。それから、ネムの開発陣と国内の取引所Zaifを運営するテックビューロが開発している独自のブロックチェーンの仕組みにネムの技術も使われています。今後もどんどん人気をあげていくことでしょう。

5.カタパルト

テックビューロトとネムの開発陣が独自につくりあげているプライベートブロックチェーン「mijin」を生かし、ネムを改善していくプログラム。それが「カタパルト」と言います。

カタパルトが使われるようになるとネムの処理スピードはかなり向上することになります。これまで仮想通貨の中ではRipple(リップル)が早く1秒で1000件ほどの処理が可能でした。しかし、カタパルトが応用されると1秒で4000件ほどと飛躍的に処理能力が上がります。

6.mijinの活用

mijinは企業の機密文書管理に活用できるメリットもあります。資産管理システム、決算システム、契約システムや情報処理システムなどいろんな用途があります。コストを下げ、安定性や処理速度をあげる目的から企業で導入することが考えられます。

実証実験に乗り出している企業もあり、NECや関西テレビなど国内外を含め160件以上の申し込みがありました。それだけmijinのテクノロジーに期待をしているということでしょう。

その他、ネムのブロックチェーンの技術を利用したサービスやプロジェクトも進んでいます。土地や財産の登録ができる仕組みの「Landstead」。高級ブランド品が正規品であることを保証するサービス「Luxtag」。ゲーム内でネムのコインに交換、クーポン発行ができる「Xhai Studios」。いろんなサービスが海外で広がりを見せています。

7.投げ銭

仮想通貨ではモナコインでできる投げ銭がネムでもできます。ツイッター上で簡単にネムを送信することが可能。「@tipnem」をフォローし、のぞいて見て下さい。ネムを応援している人がばらまいています。

デメリット、リスク

メリットが多く感じるネムですので、デメリットは少なくなっています。ハーベスティングの報酬が少ないことです。ネムは1分でブロックを形成しますので、そこに入る取引も少なくなります。よって、他の仮想通貨に比べて手数料が低くなり、ハーベスティングで受け取る報酬も少なくなることになるのです。

ブロックの形成が1分と言うことは承認スピードが1分と言うことですので取引が早いわけですがその分、記録が少なく報酬も少なくなるイメージです。

また、先にも開設しましたが報酬を得るには頻繁に取引する必要があります。特に長期ホールド目的では報酬が得られないのも現実。しかし、デメリットに関してはこれくらいです。

現在の価格、時価総額

2018年1月初旬現在、ネムの価格は1XEMが180円ほど。時価総額にすると1兆6,000億円くらいになっています。時価総額のランキングでは9番手につけています。

2016年11月は0.44円。一年後の2017年11月には22円となり、ここにきて180円前後ですので、この1年ほどで400倍に跳ね上がる驚異的な上昇を見せています。カタパルトの発表などの時期に価格が上がっています。

2018年の動向、注目点

ネムはこれ以上増えることのない仮想通貨ですのでユーザー数が増えるだけ価格が上昇して行きます。ネムは現在の価格も低いことから保有してみようと考える人も増えることでしょう。カタパルトの実装もありますので、2018年も価格の上昇があると考えられます。

カタパルトがスムーズに実現すればその後の価格上昇もあるでしょう。逆にスムーズに行かないと価格の乱高下がるかもしれません。また、ICO取引(クラウドファンディングのようなもの)ができるようになると現在よりも取引の量が増えていくことも予想できます。

そして、ネムのコミュニティーが盛り上がっていくと日常化が進み価格の上昇につながります。2017年12月には「NEMket」と題したネムで決済するフリーマーケットが開催されています。このような動きをチェックし価格高騰に備えてみましょう。

購入できる主な取引所等

現在、ネムを購入できる取引所の主なところは以下のようになります。

1.国内
Zaif
Coincheck

2.海外
POLONIEX(アメリカ)
Bittrex(アメリカ)
HitBTC(イギリス)  など

国内は2つともおすすめの取引所です。Zaif(ザイフ)はmijinを開発したテックビューロが運営していて、ネムに注目する人にはおすすめ。セキュリティも高く手数料の安さも魅力です。

Coincheck(コインチェック )は使いやすさで好評を得ている取引所。仮想通貨の取り扱いも多い取引所でいろんな仮想通貨へ分散投資したい場合にもおすすめ。初心者はコインチェックがいいでしょう。

国内の取引所になれたのなら、アメリカのPOLONIEX(ポロ二エックス)を使用してみるのもいいでしょう。60種類以上ものアルトコインの取り扱いがあり、手数料も安くなっています。ただ、日本語非対応ですのでご注意を。

もちろん、ハーベスティングでネムを手に入れることも可能ですが1万NEMが必要ですので、取引所に登録して購入することが一般的です。

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