国内の仮想通貨取引所で取引をしてある程度慣れてくると、段々いろいろな要望を出てくるはずです。
もっと安い手数料の取引所はないか、もっと多くの仮想通貨を扱っている所はないか、といったようなことはないでしょうか。
手数料の安さや取扱い銘柄の多さと言えば、やはり海外の取引所の方が充実しています。
その中で、世界トップクラスの仮想通貨取引所として知られるPoloniex(ポロニエックス)があります。
Poloniex(ポロニエックス)
アメリカの仮想通貨取引所で、2014年1月に設立されています。
取り扱っている仮想通貨の数は、かなりマイナーなものも含め100種類近くになりますが、上場させるコインの審査は厳しめなので、海外の取引所としては安全性を重視していると言えます。
取り扱っている仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコイン、リップル、
ダッシュ、モネロなどで、入れ替わりがありますが100種類近くになります。
取り扱い銘柄の多さは、同じ海外のBittrexの方が多いのですが、仮想通貨全体の取引量はPoloniexの方が多くなっています。
仮想通貨の購入に際しては、海外の取引所なので日本円で入金ができません。
国内の取引所で、円をビットコインに替え、それをPoloniexに送金することになります。
Poloniexの取引手数料は「Maker」が0.05~0.15%、「Taker」が0.14~0.25%で、30日間の取引額が多くなれば、手数料は下がります。
「Maker」は、板上での価格で取引で、価格より低い買値もしくは価格より高い売値を提示したものです。
「Taker」は、板上以外での価格で取引で、価格より高い買値もしくは価格より低い売値を提示したものです。
また、最大2.5倍のレバレッジ取引ができ、ほとんどの仮想通貨をコールドウォレットで管理しています。
仮想通貨の取引規模が大きいので、流動性が髙く取引が成立しやすくなっています。
仮想通貨同士の取引ができ、ビットコインを軸としてペアになる通貨が選べます。
ビットコインなどのレンディングという貸出サービスがあり、レンディングで利子を受け取ることができます。
ビットコインの送金手数料を比較すると、Poloniexが0.0001BTCで、bittrexが0.001BTC、コインチェックが0.0005BTCとなり、送金という面でも優れています。
国内の取引所でビットコインを買い、Poloniexに送金して他の仮想通貨を売買してから再度国内の取引所に戻しても、トータルの手数料は安く済むわけです。
入金手数料は無料で、出金手数料は各通貨によって異なりますが、主な所ではビットコインが0.0001BTC、イーサリアムが0.01ETH、リップルが0.15XRP、ライトコインが0.001LTCとなっています。
日本人ユーザーにとっては、日本語対応がなく、日本円で入金ができない点は、大きなデメリットになります。
ユーザーサポートも英語なので、その点は認識していた方が良さそうです。
ただ、検索エンジンの翻訳機能を使えば、ほぼ内容は把握できます。
世界最大級の取引所ということもあり、世界中のハッカーからの攻撃対象になりやすいと言えます。
現在はかなり堅牢なセキュリティになっていますが、過去何回かPoloniexはハッキングにあっています。
Poloniexは、アメリカにある取引所なので、当然のことながら日本との時差が9時間程あります。
取引は日本時間の18時~19時頃から活発になり、22時~24時頃に突発的な価格変動が起きることが結構あります。
時差というデメリットもあります。
2017年の後半あたりから、Poloniexの偽スマホアプリが出回っていて、この偽アプリを使うと残高が盗み取られてしまうので注意が必要です。
「App Store」からダウロードできるアプリも存在しますが、これは公式のアプリではないようで
す。
個人有志によって作成されたアプリで、チャートを見るには480円のアプリ内課金必要とされています。
売買でチャートは必須ツールですが、お金がかかります。
また無料で見ることができる範囲は多くないので、使い勝手は良くないとされます。
他にも明らかに悪質な偽のアプリも多数ありますので、現時点では、アプリ関係は利用しない方がよいでしょう。