2018年現在、続々と日本の仮想通貨取引所が開設されています。
その中でもQUOINEX(コインエクスチェンジ)はICOで注目された仮想通貨取引所といってもよいでしょう。
【公式】QUOINEX(コインエクスチェンジ)
コインエクスチェンジは、シンガポールのQUOINE株式会社が2014年に開設した仮想通貨取引所です。もともとはシンガポールの企業なので、日本の仮想通貨取引所ではありませんでした。
その後、2016年になって本社を日本に移転して、金融庁にたいして仮想通貨交換業者としての正式な登録も行っています。
また、QUOINE株式会社は現在でも日本、シンガポール、ベトナムの3か国に拠点を置いていて、アジア最大級の仮想通貨取引所でもあります。
なお、名前がよく似ているCoinExchange(コインエクスチェンジ)というアメリカの仮想通貨取引所がありますが、両社は無関係なので混同しないように気をつけましょう。
QASHとは、コインエクスチェンジが2017年11月に発行したトークンで、現時点ではコインエクスチェンジでしか購入できません。トークンとは、要するに特定の企業や個人が発行する独自の仮想通貨のことです。このように、事業者がトークンを発行してユーザに販売し、資金調達することをICOといいます。海外ではすでに多くのICOが実施されてきましたが、QASHは日本初のICOとして話題になりました。
QASHは、「LIQUIDプラットフォーム」という役割を持っています。ものすごく簡単に言ってしまえば、「仮想通貨同士を取引するときの仲介役として、取引をよりスムーズにさせる」という目的を持っています。現時点では、QASHがこのような役割を果たせるのかはわかりません。しかし、日本初のICOであり、アジアを中心に世界で活動しているQUOINEX社が発行したトークンとして、とても話題になりました。
コインエクスチェンジが取り扱っている仮想通貨は以下の4種類です。
・ビットコイン (Bitcoin/BTC)
・ビットコインキャッシュ (Bitcoin Cash/BCH)
・イーサリアム (Ethereum/ETH)
・QASH
ビットコインやイーサリアムがあるものの、仮想通貨の種類はかなり少ないと言えます。QASHという仮想通貨は、コインエクスチェンジでしか扱っていない特殊な仮想通貨です。QASHは、コインエクスチェンジの強みでもあるのでのちほど詳しく解説します。
また、コインエクスチェンジは日本以外の通貨に、米ドル、ユーロ、オーストラリアドル、香港ドルなどにも対応しています。ただし、日本在住のユーザは日本円による入金しかできないので、なにか恩恵を受けられるわけではありませんが、コインエクスチェンジが世界中のユーザを集めている証拠といえます。
スプレッドや手数料は仮想通貨取引所によって異なります。先に結論から解説してしまうと、コインエクスチェンジのスプレッドは普通ですが、手数料はやや高めです。以下、詳しく解説します。
コインエクスチェンジのスプレッド(仮想通貨の売値と買値の価格差)は、他の仮想通貨取引所と較べて、高くも安くもありません。
コインエクスチェンジでは、仮想通貨ごとに取引手数料が変わります。日本円とビットコインの取引は手数料0%で、イーサリアムは0.1%、それ以外は0.25%です。これは、Zaif(ザイフ)などの日本の仮想通貨取引所とくらべてやや高めな設定です。
コインエクスチェンジではビットコインのFX取引ができます。そして、ポジションを取った状態で決済をせずに午前7:00をまたぐと、ポジション料として0.05%/日が発生します。
コインエクスチェンジの入金手数料は0円です。なお、銀行側の振込手数料はユーザ負担となっています。出金手数料は金額にかかわらず一律500円で、最低出金額は1500円になっています。
コインエクスチェンジの特徴や他の仮想通貨取引所よりも優れている点を解説します。
コインエクスチェンジではFX取引のレバレッジが最大で25倍まで設定できます。これはGMOコインとならんで、国内の仮想通貨取引所のなかでは、トップの倍率です。また、法人アカウントであれば最大で50倍まで設定できます。仮想通貨でハイレバレッジな取引をしたい方にとっては、良い取引所と言えます。
コインエクスチェンジでは、メールサポートだけではなく、LINEでのサポートを受け付けています。多くの日本人にとって、LINEで気軽に問い合わせや質問が出来るのは、非常に便利だと感じられるでしょう。初心者の方でも気軽にサポートを受けられるので、仮想通貨取引についてよくわかっていない初心者の方でも安心して利用できます。
※LINE窓口サポート停止について、1月10日18時をもって公式SNSのLINEでのサポート対応をを一時停止しています。
コインエクスチェンジでは、三井住友銀行やりそな銀行など、380以上の金融機関からの入金を受け付けています。どの金融機関を利用していても、たいていは問題なく入金できます。
銀行振込の場合、銀行の営業日や営業時間によっては入金まで時間がかかります。しかしクイック入金を使えば24時間365日いつでも入金が可能です。クイック入金には「コンビニ決済」と「ネットバンク振込」の二種類があります。
他の仮想通貨取引所と比べて、コインエクスチェンジを利用するデメリットやリスクについて解説します。
コインエクスチェンジでは、取引できる仮想通貨が4種類しかありません。これは、他の仮想通貨取引所と較べても圧倒的に少ないのです。また、取り扱っている通貨もQASHをのぞけば、たいていの仮想通貨取引所で購入可能です。だから、QASHを購入するという目的を持っていない方が、あえてコインエクスチェンジを利用する必要はまったくありません。
仮想通貨取引所に自分の口座を開設するためには、名前や住所を入力して、本人確認書類を提出するのが一般的です。コインエクスチェンジは、これらの項目に加えて「勤め先」の入力を求められます。勤め先の入力は、なんとなくいやだと感じる方もいるでしょう。また、もし情報漏えいがあった場合、勤め先も流出してしまうというリスクがあります。
コインエクスチェンジは「QUOINEX」というアプリを配信しています。このアプリには、コインエクスチェンジが取り扱っている仮想通貨の売買機能があるので、いつでも仮想通貨取引をできます。
ただし、アプリは非常に不安定で操作性が悪く、AppStoreのレビューでは1.8点(5点満点)という低評価になっています。今後、改善される可能性はあるものの、現時点では利用する価値がほとんどないアプリです。
コインエクスチェンジは、取り扱っている仮想通貨の種類が少なく、手数料やスプレッドという面でも優れているわけではないので、特別オススメできる仮想通貨取引所ではありません。ただし、日本初のICOとして話題になったQASHはコインエクスチェンジでしか売買できないので、QASHに興味がある方はコインエクスチェンジに登録しましょう。
【公式】QUOINEX(コインエクスチェンジ)