ソフトフォークとは、大まかに言うと、仮想通貨の分岐において、今まで存在したブロックの仕様を満たすような条件での分岐(仕様変更に近い)のことを言います。
フォークには、ソフトフォークとハードフォークがあります。
ソフトフォークは旧ブロックからみたとき新しい分岐のブロックも条件を満たしていますが、ハードフォークは分岐後のブロックは分岐前のブロックの仕様を満たしておらず、ブロックチェーンは別のものになります。
ソフトフォークが起こっても、分岐前のブロックの仕様を満たしているため分岐前のブロックチェーンがなくならないため今まで使っていたウォレットをそのまま使うことができます。
ソフトフォーク直後は、分岐直後の仕様変更等の調整等で取引がうまく承認されないということはあっても特に重大な問題ではない場合がほとんどでしょう。
対して、ハードフォークでは、分岐前のブロックチェーンとは関係ないものとなるため、2つのブロックチェーン、つまり2つに分岐したそれぞれの仮想通貨が存在するような状態になります。
簡単に言うと、ソフトフォークはバージョンアップ、ハードフォークは新しい仮想通貨の誕生という事になるでしょう。
ソフトフォークは仕様のバージョンアップですので、ユーザーが目に見えてわかることは少ないかもしれません。
ソフトフォークの実例としては、少し前の話になりますがビットコインのソフトフォークが2014年4月1日に行われました。
P2HSというシステムに導入され、セキュリティが高まっています。
最近注目のソフトフォークとしては、NEM(ネム)に導入される予定のカタパルトという処理速度の高速化、セキュリティの向上が期待できるシステムのソフトフォークが予定されています。
一般的にソフトフォークが行われると、新たな技術が導入されたということもあり期待感から価格の上昇に繋がることが多くあります。
実際にSegwitというシステムを導入が決定したモナコインは、2017年4月に価格が高騰しました。
ソフトフォークもハードフォークもメリットがあり問題点もあります。
ハードフォークでいえば、その仮想通貨に対する主義主張が異なることで起こることが多いように思えます。
例えば、ビットコインに次ぐ人気を誇るイーサリアムと現在は分裂したイーサリアムクラシックはソフトフォーク派とハードフォーク派に分裂したためにコインの分裂が起きました。
ソフトフォークについては、ブロックチェーンを維持したまま改善できるというのがメリットですが、デメリットとしては、根本的な課題の解決にはならないソフトフォークもあるということになります。