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仮想通貨のマイニングとは?GMOがマイニング事業に参加する意義とは?

2018.02.19 更新

2017年9月、仮想通貨取引所である「GMOコイン」の運営企業でもあるGMO社がマイニング事業に参入することを発表しました。

※(2月9日追記) 2018年8月(予定)より、クラウドマイニングサービス「Z.com Cloud Mining」のスタート予定という発表がされました。
https://www.gmo.jp/news/article/?id=5921

このニュースは仮想通貨市場の今後の発展を考える上で、重要なニュースです。
そこでこの記事では、そもそもGMOが参入する「マイニング」とは何のことなのか、そしてGMOがマイニング事業に参加する意義とは何なのか、ということについて解説します。

仮想通貨のマイニングとは

マイニングとは英語で「発掘」を意味します。
金山で金を発掘するかのように、仮想通貨を掘り当てるイメージです。
そしてマイニングをすることによって、マイナーと呼ばれる参加者たちは新たに発行される仮想通貨を入手できます。

マイニングって何をすること?

そもそも仮想通貨はブロックチェーンという技術によって、取引履歴の記録などの処理を世界中のコンピュータが分散して行うことによって成り立っています。
つまりそれぞれのユーザが持っているパソコンなどの処理能力を借りることによって、仮想通貨の取引履歴などが記録されているのです。
マイニングを行うというのは、言い換えれば仮想通貨を成り立たせるための処理に力をかすことです。

マイニングの報酬として仮想通貨をもらえる

マイニングに参加して仮想通貨取引に力を貸すと、その報酬として仮想通貨をもらえます。
たとえば、ビットコインのマイニングに参加しているユーザは、世界中で行われているビットコインの取引を処理して、その報酬としてビットコインを取得できます。
ちなみに、マイニングによってもらえる報酬は仮想通貨ごとに決まっていて、ビットコインの場合は現時点では10分毎に12.5BTCです。
ただし、参加すれば誰でももらえるわけではありません。
仮想通貨のマイニングは「早いもの勝ち」の世界になっていて、一番早く処理を完了させたユーザだけがもらえる仕組みになっています。
そしてそのためには処理を高速にできるコンピュータが有効なので、マイニングに参加する人たちはハイスペックなコンピュータを求めています。

新規発行される仮想通貨はマイニングによってしか入手できない

マイニングは、あらたに発行される仮想通貨を手に入れるための唯一の手段です。
たとえば日本円の場合、通貨の発行は日本銀行が管理しています。
そして金融政策として、発行量を増やすなどの対策をする場合があります。
しかし、ビットコインなどの仮想通貨は、特定の機関が発行量をコントロール出来ないようになっています。
あらかじめ総発行量と発行スピードがプログラムに組み込まれていて、新規に発行される仮想通貨はマイニングによってのみでしか得られない仕組みになっています。

GMOがマイニング事業に参加する意義とは

マイニング事業とは、マイニングを行って報酬を得ることにって利益を生もうという事業です。
2017年現在、右肩上がりで高騰し続けている仮想通貨をマイニングによって得られれば、それだけで十分大きな利益をうみます。

現在、仮想通貨のマイニングには世界中の人たちが参入していて、報酬の奪い合いのような状況になっています。
「早い者勝ち」である勝負に勝つために、ハイスペックなコンピュータを大量に使用している人もいれば、チームを組んで複数人のコンピュータで協力することによってマイニング報酬を得ようとしている人もいます。
このように競争が過酷な世界でも、GMOのような大企業が資金力を活かして参加すれば、十分勝ち目はあると判断したのでしょう。
GMOのような大企業がマイニング事業に取り組めば、その分仮想通貨市場全体が盛り上がることになります。

GMOが参加するASICマイニング

また、GMOはマイニング事業への参加とともに、ビットコインのマイニング専用ASICというものを開発・販売すると発表しました。
ASICとは、特定の処理をするために開発された集積回路(コンピュータ)のことです。
つまり、ビットコインの処理をするためのコンピュータを開発して販売すると発表したのです。

実はマイニングにはいくつか方法があり、パソコンのCPUやGPU(画像処理に特化した演算装置)を利用する方法もあります。
しかし、処理能力の面ではASICマイニングが圧倒的なので、本格的にマイニング事業を行っている人の大半が、ASICを利用しています。

そして、ビットコインマイニング専用ASICは、すでに他社からも販売されています。
そのなかでも中国のBitmain社がASIC全体のうち70%超のシェアを占めています。
いわば一人勝ちの状態になっているのですが、そこにGMOが参加するということです。
そしてGMOがASIC開発に参加することによって寡占状態を解消して、健全な競争を生み出して利益が分散するので、業界の健全化が促進されるという意義があります。
また、ASICの性能が上がるとともに価格競争も行われるはずなので、ASICマイニングに参加したいユーザにとって良い環境が整えられていくことになります。

GMOがマイニング事業に参加することによって市場が盛り上がる

マイニングとは、世界中で分散して行われている仮想通貨の処理に参加することによって、報酬として新規発行される仮想通貨を入手することです。
GMOは、マイニング事業に参加するとともにマイニング用ASICの開発にも参加すると発表しました。
それは、多くのマイナーにとってよりマイニングしやすい環境が整い、仮想通貨市場が盛り上がることにつながります。

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