ビットコイン2.0は、ビットコインで実証されたブロックチェーン技術を応用して通貨以上の機能を持たせた仮想通貨を指します。
この「2.0」には「次世代」や「バージョンアップ」といった意味合いがあり、次世代仮想通貨とも呼ばれています。
それとは別にブロックチェーン2.0を指すこともあり、このアプリケーションは、分散型アプリケーションや、DApps(Decentralized Applications)とも言われています。
その根幹的な仕組みには、スマートコントラクト、DAO(組織の分散や自動化)、独自通貨の発行、スマートプロパティなどがあります。
取引の内容確認から決済までを自動化して、取引の信頼性を高めるための技術です。
仲介者がなく、全ての取引が記録されます。
これによって人的なミスを減らし大幅な効率化が図れます。
DAOは、Distributed Autonomous Organizationの頭文字で日本語では、「自律分散型組織」となります。
これは、自動的に定められた規則に従って運営される管理者のいない組織を指します。
ビットコインは世界初のDAOとしても知られています。
契約の確認や手続きの手間が省け、業務をより効率的にします。
ビットコイン2.0は独自通貨が発行でき、これはカラードコインとカウンターパーティーに分かれます。
カラードコインは、ビットコインの取引データの部分的に追加して金や株式、法定通貨や証券などと取引するものです。
一方のカウンターパーティーは、ブロックチェーン上で独自通貨の発行や取引所サービスを一体化したものを指します。
株や債券、不動産などの所有権を移転させる契約をブロックチェーン上で行うことを指します。
これは仮想通貨以外の資産の取引にブロックチェーンを用いることになります。
イーサリアムには、ビットコインに次いで時価総額が2位で、スマートコントラクト機能を実装しています。
これによって取引の安全性や信頼性が格段に高くなっています。
取引や契約内容がブロックチェーン上に記録されるので、金融機関の他、不動産業界でもこのイーサリアムのシステムの導入が検討されています。
リップルは「コンセンサス・システム」という独自の認証システムにより、取引処理に数秒しか要さない仮想通貨です。
ビットコインでは送金に5分~10分程かかる点を改善しています。
リップルのプラットフォーム内で用いられるリップルは他の通貨に対して高い両替機能を持っています。
また通貨機能の他に、既存の金融機関を対象とした送金や決済システムを開発しています。
取引承認スピードが速いので、国民健康保険や国民年金などの公的な支払いにも向いています。
ビットコイン2.0のシステムは、取引や契約に対する信頼性が高いので、個人情報の取扱いが厳しく、安全性や機密性が求められる公的情報の分野での活用が期待されています。
不動産登記、出生、結婚、証明書類などが対象として考えられます。
また住宅ローンや借用証明書などのいろいろな契約などにもシステムの導入が検討されています。
通貨以外の機能にも将来性が高いようです。
ビットコイン2.0は、ビットコインの根幹技術であるブロックチェーン技術を応用した次世代の仮想通貨です。
通貨以上の機能を実装し、その仕組みにはスマートコントラクト、DAO、独自通貨の発行、スマートプロパティなどがあります。
スマートコントラクトは、取引内容を自動化して取引の信頼性を高めます。
DAOは、組織の分散や自動化もたらします。
独自通貨を発行したり、法定通貨や証券などと取引できるアセット機能も持ちます。
ビットコイン2.0の代表的なものには、イーサリアムとリップルが挙げられます。
これらは通貨以外の機能も期待されています。