AbemaTVはアメーバブログで有名なサイバーエージェント社が、仮想通貨取引事業を行う子会社を設立しました。
ユーザーにとっては、仮想通貨取引所が増えればその分仮想通貨取引の選択肢が増えるということなので、大いに歓迎すべきことです。
この記事ではさらに踏み込んで、サイバーエージェントが仮想通貨取引事業に参入する目的や、それによって私たちユーサはどういうことに期待できるのか、という点について解説します。
仮想通貨取引事業を行う新子会社「サイバーエージェントビットコイン」は、2017年10月2日に設立されました。
そして2018年春を目標に、仮想通貨取引所を開設すると発表しました。
仮想通貨取引事業子会社 株式会社サイバーエージェントビットコインの設立について:
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=14164
仮想通貨取引所を開設するためには、まずは金融庁に仮想通貨交換業者として登録をする必要があるので、今はまさに申請処理を進めている最中ということでしょう。
2018年春といえばそれほど遠い未来ではないので、近々、サイバーエージェントビットコインが運営する仮想通貨取引所が開設されるはずです。
サイバーエージェントビットコインの概要は以下のとおりです。
設立日 | 2017年10月2日 |
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資本金 | 1億5,000万円(サイバーエージェント100%) |
代表取締役社長 | 卜部宏樹 |
樹設立日 | 2017年10月2日 |
資本金1億5,000万円は、仮想通貨取引事業者としては特別多くも、少なくもありません。
とはいえ、サイバーエージェントグループである以上は、事業の進捗に応じて親会社からいくらでも資本を注入できるので、実質的な資本金は他の仮想通貨取引所よりもはるかに多いと言えます。
代表者の卜部宏樹氏は、2014年にサイバーエージェントの執行役員に史上最年少の28歳で就任したという経歴を持っています。
さらに、2015年4月からはAbemaTVの取締役副社長に就任しました。
AbemaTVは2017年に大きく躍進したので、卜部宏樹氏はかなりの敏腕経営者だと言えるでしょう。
サイバーエージェント社が仮想通貨取引に参入した最大の目的は、当然会社として儲かる見込みがあると予測したからでしょう。
2018年もさらに盛り上がっていくであろう仮想通貨取引によって、利益を生み出すという目的があるはずです。
また、仮想通貨は投機目的だけではなく、ブロックチェーンを利用してさまざまな技術に応用できるので、サイバーエージェントとしても仮想通貨業界に参入することによって、企業としてさらなる発展をもくろんでいるはずです。
仮想通貨取引は、多くのユーザが自分の資本を預ける場所なので、突然会社が潰れたり、ハッキング被害などが発生したりしないことが重要です。
サイバーエージェントビットコインは、親会社の資本力を背景にしているので、突如倒産する心配はほぼありません。
また、多くのインターネットコンテンツを運営しているグループなので、セキュリティ対策も万全な取引所を開設してくれるでしょう。
AbemaTVなどからもわかるとおり、サイバーエージェントの基本戦略は、まずは赤字を出してでも多額の宣伝費を投入してユーザを集めるというものです。
多くのユーザを集め、そのあとに企業として利益を生み出すという方針をとることが多いのです。
当然、仮想通貨取引所を開設すればテレビCMなどの宣伝を派手に行うはずです。
そうすれば仮想通貨取引に参入するユーザが増えて仮想通貨市場がさらに盛り上がるので、仮想通貨の価格が上昇し、既存ユーザも利益を得られる可能性が高いでしょう。
サイバーエージェントが仮想通貨取引事業に参入すれば、その強力な資本力を活かして、信頼性が高い取引所を開設するであろうことが期待できます。
さらに、人目を集める宣伝活動を行って、仮想通貨市場のさらなる盛り上がりに寄与してくれる可能性が高いでしょう。